7.30.2011

夏のカミナリ、本と音楽。

夏になると読みたくなる一冊。梨木香歩の「家守綺譚」。土と雨とカミナリの「匂い」で覚えている本だからかもしれない。タイトルには全て植物の名前がついている。
サルスベリ、都わすれ、ヒツジグサ、ダァリヤ、ドクダミ、カラスウリ、竹の花、白木蓮、木槿、ツリガネニンジン、南京ギセル、紅葉、葛、萩、ススキ、ホトトギス、野菊、ネズ、サザンカ、リュウノヒゲ、檸檬、南天、ふきのとう、セツブンソウ、貝母、山椒、桜、葡萄
亡くなった友人の家の守をすることになった主人公がその家で体験した記録、という体裁を取っている。イメージがイメージを呼ぶ物語。「白木蓮」では、『雷』が白木蓮に落ちて『蕾』をつける。結局それは白い△△で、再び空に昇っていく・・・。
こちら側とあちら側の境界線は最後の「葡萄」までははっきり書かれないし、主人公は異界のものを日常として受け入れているので、私もどこかにそういう世界があってもいいなあと思えてしまう。
実際の植物の姿を知っている人ならより楽しめる物語。カバーの雀の絵は神坂雪佳によるもの。そういえば、こないだ立ち読みした「ボタニカ問答帖」の語り口調がこの本とそっくりだった。影響を受けているのかもしれない。



PIZZICATO ONE 「11のとても悲しい歌
カミナリが鳴っているときにこのCDを聴いていて、なんだか泣きそうになった。本当に悲しくなってしまう。ワインを飲んでいたせいかもしれないけれど・・・。