6.06.2011

バラとこけし


土曜日
Tが行きたがっていたお店でランチを食べる。お魚、お肉(クスクス添え)、パンのお代わり、紅茶、苺のシュークリーム、グレープフルーツジュースを頂いて、本当にお腹がふくれる。ドアの手前と店の奥に大竹伸朗の数年前の展覧会のポスターが貼ってあった。新聞紙に描かれた黒く丸い顔がこちらを見ている。帰り際、接客をしてくれたスタッフに尋ねてみると(直島には行かなかったけれど、丸亀にはこないだ行ったばかりだから話たくなった)、料理を作ってる者が好きなんです、僕はこういうのはよくわからなくて・・・という答えだった。 わからないっていうのは難しいということ?現代美術にあまり興味が無い人が持っている正直な感想なんだろうなあと思う。好きか苦手かキライか、で判断すればもっと簡単な気がする。
Tと別れた後、写真を撮りに公園へ。道沿いに一列になって楽器を弾くグループ。それを聞いている人たち。漫才の練習をしている男の子たち。それを見ている人たち。大きなシャボン玉を空に向かって飛ばす人たち。その写真を撮る人。サッカーやバレーやバトミントンを楽しむ若者たち。その間を邪魔にならないようにそろそろ歩く親子連れ。長い竹竿で遊んでいる白人の男の子と女の子。それを見ている私。人間の子どもと同じくらいある大きなプードルとじゃれあっている中年夫婦。それをビニールシートに寝ころんで眺めているカップル。太陽の光を浴びながら目を固く閉じている人。公園に集まった人たちは好き好きにくつろいでいる。 こんな光景を見ていると、色んなことがピンとこなくなる。人間はすぐに慣れてしまう生きものだなあとつくづく感じる。でも、逆を言えば、どんな環境でも生きていけるということなのだ。
バラが咲き誇っている辺りは甘い香りがしていて、通り過ぎる人がみなその香りをほめている。蜂になったみたいに花に近づいていく。夕暮れ時の太陽の光は次第に花びらに吸収されて、どんどん濃くなってきた。ピンクのバラにカメラを向けていると白いちょうちょがひらひら飛んで来て、カメラから顔をあげるとあっという間にどこかへ飛んでいってしまった。


日曜日
こけし祭りのお手伝いを少しする。こけしを一度にあんなに見て触ったのは初めてだった。色んなお顔や絵柄のものがあって、その中を探せば知っている誰かに似たこけしがでてくるんじゃないかと思った。150体以上はありそうなこけしを並べてみたけれど、販売時間が終わる頃にはもうほとんど残っていなかった!こけしってすごいヤツだと思った。このパワーが少しでも、東北に届きますように。

Kさんの名言メモ
・「眠くないのは眠っている間だけ」