4.24.2011

土曜日
英語のテスト(こう書くとなんだか高校生みたい)を受けに新宿へ。地下にある西口から出て、「ナントカの目」を目印に歩いて行けば、迷わず会場のビルにたどり着けるはずなのに、いつもの如くなかなか見つからない。ガラスのような天然石のような透明のきらきらしたものがモザイク状に壁に埋め込まれて、おおきな目を形作っているのだ。通りすぎる度に横目でちらりとしか見たことがないのでよく分からないけれど、そういう名前が作品の横に書いてあったように思い、ふと目についた交番で聞いてみようと思ったものの、「ナントカ」の部分が思い出せないのでやめた。ぐるぐる回っているうちに、ようやくおおきな目の前にでた。時間がなかったので、今日もそそくさと通りすぎてしまった。

日曜日
Kさんに髪を切ってもらいながら、地震の日に何をしていたかを報告しあう。放射能の影響で転校してきた子どもだちがいじめられているというニュースについて話すうちにかっかしてきて、鏡を見ると目が赤くなっていた。 髪は黒くなった。
せっかく恵比寿まで来たので、東京都庭園美術館に寄ってみる。「森と芸術」展。 監修者は巖谷國士。確か、今読んでいる本の解説も書いていたはず。テーマが大きいし、これだ、という作品はなかったけど、私にとって森と言えば、今でも「西洋的イメージを基盤にした森」だということに気づく。リアルな森は想像できない。視覚的な影響よりも、今まで読んできた本によるものが大きいように思う。
日本人には森というよりも山の存在が近しい。子どもの頃、祖母の家の庭で遅くまで遊んでいると、よく「山から怖いおじさんが下りてくるよ」と言われた。今なら、怖いおばさんの方がなんとなくコワイ。
家に帰ってから、森らしい写真がないか探してみた。市街地で撮った写真も組み合わせてみると、なんとなくこれが一番落ち着くように思えた。
森のイメージ。物語のはじまり。




ホンコンノタビ


今、Kは香港で何をしているのだろう。
日本で買えないビッグサイズの洋服を選んでいるかもしれない。或いは、好きだと言っていた中華料理を堪能中?新宿を何時くらいにでればいいと思うか聞かれたけれど、電車で成田空港まで行ったことがないので、3、4時間前カナ・・・となんとも適当に答えてしまった。もちろん私にはなんとなく聞いたのだろうけど、無事に着いていますように。

旅行の話を聞いてから、私も香港について調べた。飛行機のチケットや泊まるホテルまで、もし自分が行くなら、という仮定で。Kは直行便ではなく、一度乗り換えると言っていたけど、それならもっと安く行けるのだ。観光するならどこだろう。Kとは趣味も嗜好も違うだろうから、もし同じ日に行ってもばったり遇うことはないかもしれない。

昼休み。本屋さんに行って、香港のガイド本をパラパラめくった。カメラを持って歩いたらおもしろそうな街。きっとカラフルな写真が撮れるに違いない。安くておいしそうなお店がいっぱいある。アタッタリシナイカナ、なんて余計なことも考える。梅肉エキスを絶対に持っていかなければ。
思わず、レジに持っていきそうになったけれど、やめた。旅行に行くのは私ではなく、Kなのだった。行くあてもないのにただ見ているのは、やっぱりつまらない。おもしろくない。行ったつもりにはなれない。机の上で地図を眺めるのが好きだという人がいるけれど、私が地図を見るときは、実際に自分がその土地に行く予定のあるときだけだ。

お昼あけに、Kちゃんに「想像の旅」について話したら、そこまで調べてるなら先にガイド本を買ってしまうのもありですね、と言われた。
なるほど、そういう考えもある。地図を見ているうちに、旅行の計画を立てざるを得ない方向に自分で持っていくのだ。なるほど。

Kに会うのは来月。欲しい服が買えたのか、ブリッティッシュスタイルの朝食が食べれたのか、おもしろいできごとはあったのか、聞いてみたい。
旅行に行った人の話を聞くのは好きだ。その人のモノの見方がよくわかるから。

4.17.2011

One way ticket




最近頭の中を流れるメロディーがあった。
誰が歌っていたかは忘れてしまったけど、覚えていた歌詞の一部-One way ticket take me anywhere-で検索するとすぐに見つけることができた。Cass Elliot の歌うOne Way Ticket。

ちゃんと歌詞を確認したことはなかったけど、想像通りの歌。
逃避したくなったら、ますますこの歌が頭の中を回りそうだなあ。



Call the village band out
Bid me good bye
Everybody stand outside and cry
Never thought so many
Thought me so dear
I'd be happy any place but here

One way ticket take me anywhere
North bound south bound i don't even care
I know the grass is greener there

People in the city
Leave you alone
Everyday is pretty much your own
One among the many
Year after year
I'd be happy any place but here

One way ticket take me any where
North bound south bound I don't even care
I know the grass is greener there

Look over the passing train
And there I am
No matter where I am
I'm passing through

4.14.2011

「森村泰昌 モリエンナーレ」

森村泰昌 モリエンナーレ/まねぶ美術史 

福山で森村さんの作品を見れるなんて。久しぶりなので楽しみな反面、もしかすると感じ方が変わっているかもしれない、とこのポスターを見て思う。ゴールデンウイーク中の「to do リスト」に入れておこう。ふくやま美術館に行くこと。

4.10.2011

Pink & Blue

土曜日
Kさんと吉祥寺で待ち合わせてご飯。ツイッターで今流れている情報(原発や選挙など)を教えてもらう。食後は井の頭公園を1周。満開の桜の下、ワイワイやっているのは若者ばかり。花見のときのビニールシートってなんて色気がないんだろうとふと思う。
「トウダイ、ケイオー、ワセダ、ジョウチ・・・」カップを持った顔の赤らんだ若者が、ビニールシートに座っている仲間を順に指差していく。「高学歴ニカンパーイ。俺達コワイモノナクネ?」
コワイモノなんて・・・大きいものから小さいものまでその辺にごろごろ転がってる。マダワカラナイノ?もうそろそろ、ムジャキな若さは通用しなくなるよ。
天気のせいもあるだろうけど、去年に比べると人が少ない。水辺にせり出すように咲いている桜とスワンボートの組み合わせはなんだかずるい。スワンボートに乗りたくはないし、いつだって納得できる写真が撮れたためしはないけど、どうしても撮りたくなる。
Kさんと別れた後、立川へ。今日はT子の家に泊まることになっている。新しい家にもすっかり慣れているミアちゃんと久々の再会。私とT子の区別がつかなくなるのか、たまに不思議そうに顔を見比べたりする。
夜、みんなで川の字になって寝る。部屋の電気が消えると、ミアちゃんは急いでボリボリを食べ、彼女専用のベッドに入って(川の字の間に置いてある)毛づくろいをし始めた。気づくと人間より早く寝ている。毎日こんな調子なのだとか。なんて規則正しい猫!お腹がよじれるくらい笑った。

日曜日
昨日よりも天気がよくて気持ちの良い朝。桜並木がずっと続いているピンク色の遊歩道を散歩する。少年たちが野球をしている声が辺りに響いていて良い具合ににぎやか。上を見ながら歩いていると、道沿いの民家から1匹の猫がすたすたと走ってきて、何の迷いもなく、私に体をすり寄せてきた。なかなか離れてくれない。お腹に子どもがいるようだ。「友達?」とRが冷やかすので私も「久しぶり」と猫に言う。帰り道でも待ってましたと言わんばかりに走りよってきて、ブーツのフェイクファーに匂いをつけた。
家に戻る途中で、飼い主にそっくりの犬にキャンキャン吠えられる。興奮しているのかジャンプを繰り返す。少し行って振り返ると、向こうも振り返りながらこちらを見ているところだった。「友達が多いね」とR。「動物はね」と私。
夜、家の近くの公園の桜が街灯に照らされてきれいだった。夜の桜は凛としている。写真を撮ろうと近づくと、大きな声で女の人が何かを歌っていた。日本語なのかそうでないのかもよく分からない。どんな人が声の主なのかも分からない。ただ、ものすごく気持ちよさそうにのびのびと歌っている。誰も邪魔できない歌い方だ。
写真を撮るのはまた今度にしよう。公園の中に入るのをやめて、私は家に向かった。

4.06.2011

修理




一年中なんとなく撮っている年もあったし、全く撮らない年もあった。携帯カメラをおもしろく思うときもあれば、デジタルカメラが嫌になることもある。
そうやって年がめぐっても、また、カメラにフィルムを入れて写真を撮りたくなる。
去年の9月に異音を放ち、シャッターがきれなくなったカメラを、先日修理にだした。

見積をしてもらった結果、ここまでなら出せる、と思っていた金額よりも4千円ほどオーヴァーしている。専用の修理依頼表には「○○円以内なら修理可」と金額を書くようになっていたので、電話口で対応してくれた方は申し訳なさそうだった。部品を交換しなくてはならないとのことだから、仕方ない。中古で探せば、もしかすると修理するのと同じくらいの値段で買えたかもしれないけど、壊れたカメラを押入れに入れたまま新たにカメラを買う、なんて、できない。修理して使う!大学に入学したときからの付き合いだもの。

最近(9月より前)撮る写真は、白い光やモノに過剰反応することが多くなっていて(良い効果もあったりするけど)、それが異音と関係あるのかと聞くと、露出の問題がどうで、絞りがこうで、ホワイトバランスが・・・と説明してくれて、思わず嬉しくなる。カメラの技術的な話を聞くのはほんとうに久しぶりだったし、自分の知らないところで全国から送られてきたカメラに1台1台向き合っている人がいるんだなあと思うと(修理している姿まで想像してしまう)、その言葉はとても頼もしく聞こえた。


地震以来、見知らぬ人との距離が少し近くなったよう気がする。

私の使っているカメラは生産が終了しており、メーカーで修理してもらえる期限があと数年と決まっている。このままずっと無事に動いてほしいけれど、期限が来る前にもう一度修理しておいてもらいたいとも思う。

そのためには、再びどこかがわるくならないといけないのだけれど。


写真家ブログ他メモ
・ただ今エベレスト登山に挑戦中!
・写真も文章もなんだかリアルに見えてくる、東京(でも、毛布を持ったクマとかイルカとかでてきてイーー・イー・イーとないてそうな気もする。)
・フリッカーで≠ altというグループを主宰しているLouiseが作ったzin。私の写真も載っています、どこかに。

4.05.2011

Fantastic Mr. Fox !



火曜日夜の予定を放り出して映画館へ行ってしまった。
ずっと観たいと思っていたFantastic Mr. Foxの原作は私の大好きなロアルド・ダール、監督はウェス・アンダーソン。その組み合わせだけで、楽しみにしていたのだ。
勇んで会社を出る私を見て、Kちゃんが「うさばらしですか?」となんだかニヤニヤ。

間の取り方、キャラクターの作り方、セリフの言い回しはやっぱりウェス・アンダーソン!
映画館では度々笑いが起きていて、こうして、映画に夢中になれる時間(しかも他の人と共有できる)があることをしあわせに思った。

家に帰ったのは少し遅かったけれど、どうにもお腹がすいて、Fantasticな彼らを見習い、昨日の残りのミネストローネをガツガツ食べる。完食。


コトバメモ
・I have a phobia of wolves(Mr. Fox). とは言うけれど、本音はちがう。「野生」とはしがらみのない自由。Mr. Foxはしっかりした「社会」の中で生きているし、その中でしか生きられないことを知っている。唯一「野生」のいきものらしかったのは食べるとき、ケンカするとき。
・May I have a word with you? (Mrs.Fox)「ライフ・アクアティック」と「ダージリン急行」でも、このフレーズで主人公が呼びだれていたような…気がする。
・イギリスエイゴデモミテミタカッタナ