3.21.2011

花を買いに3




2週間ほど前、アネモネの鉢を買った。花が終わりかけているために安く売られていたのだ。
2つのしっかりしたつぼみがついている鉢を選んだ。商店街をぶらついて家に帰ってみると、花びらはほとんど落ちて、黒いマッチ棒のような姿になっている。赤いドレスをぱっと脱いだ後みたいだなあと思った。

その頃に比べると、花の勢いがはっきり目に見えるようになった。クリスマスローズは(今年は花が見れないかもしれないけれど)小さな芽がまっすぐ伸びでているし、ニオイスミレも地面すれすれのところでぼたぼたと花をつけ、アネモネの残った2つのつぼみは赤く染まり、少しずつひらき始めた。緑だったつぼみが、どうして美しく色を付け、変化していくのか、自然の仕組みにはいつも驚かされる。けれど、ときに恐ろしい一面を見せつける。それも、容赦なく。
自然は生と死のどちらの顔も持っていて、どちらにも力を貸す。その配分は一体どうなっているのだろう。人間がいくら賢くなったとしても、きっと答えはでない。

新婚旅行からの帰りの飛行機で、地震のニュースを知った友達は、南国の海で体験したことと、今日本で起きていることとのギャップがありすぎて、何が現実だかわからない、と言っていたけれど、情報をあまりに多く取り込みすぎているせいかもしれない、と話を聞いていて思った。混乱している友達には、あまりテレビを見すぎないで、難しいかもしれないけど、本でも読んだほうがいいよ、としか言えなかった。私も、彼女の気持ちがよく分かるから。


日曜日はファーマーズマーケットに行った。いつも通りにぎわっているように見えて、少し力がわく。

買ったもの。京都のほうれん草(タイムセールで1束100円!)、山梨の農家の方の手作りキウイジャム(ユズ入り)、珍しいトマトの詰め合わせ(黄、オレンジ、赤の玉がゴロゴロ)、野菜の蒸しパン(トマト&チーズ、かぼちゃ)。
ハーブの苗を買おうと思っていたけれど、あまり種類が出ていなかったので、今買うのはやめておいた。


ここでは、普通の生活をすることしかできない。
あわてずに。おちついて。れいせいに。おだやかに。

できていますか?


春は確実に来ている。
私に一番ちかいそれは、小さなベランダにある。

せめて、いつもより早く、あたたかくなってくれればいいいのに。
今年は心からそう思う。