手紙も、いつか、ひらくもの。
何年前だったか、京都の鳩居堂で、「蕾」と彫ってあるスタンプを買った。
蕾を囲っているハートの形は、ふっくらした花のつぼみを思わせる。
何故綴じ目に蕾なのか、説明を読んだ私とMちゃんは感動して、便箋や封筒と一緒に買い求めた。
その後、Mちゃんに宛てた手紙にそのスタンプを押したかどうか記憶がはっきりしないし、Mちゃんから来た手紙にそのしるしがあったかもよく思い出せない。
でも、あのとき、蕾を一緒に見つけたという記憶ははっきりとあって、そういう時間を共有したことは、いつまでも覚えていたいなあと思う。
この封筒に押したスタンプ、実は2代目。
京都で買ったものは大切にしていたはずなのに、いつの間にか行方知れずになってしまった。
それが、こないだ用があって行った新宿の鳩居堂(最近まで新宿にお店があるなんて知らなかった)でふたたび発見!目当てのものよりもこれを見つけたことの方が嬉しかった。
最近はメールで用件を伝えてしまうこともあって、手紙を送ることがすっかり減ってしまったけど、「蕾」で封をするために手紙を書くのもいいかもなあなんて思ってみたり。

メモ
・土曜日のインドカレー屋さんは店員のひとたちがみんな赤いTシャツを着ていて電飾もからふるでポップなお店だった。スパイスで顔が赤くなってよく喋った2日間。そしてよく食べたホント。ゴチソウサマデシタ。
・「フロスト×ニクソン」「主人公は僕だった」(マギーがかわいい)「シカゴ」