11.15.2009

夜の散歩の気分

そこのアボカドはおいしい。はずれはほとんどない。だから、アボカドが食べたくなったらその八百屋に行く。かごに盛ってあるのを指して「アボカド」くださいと言うと、はい、「アボガド」ね、と奥さんは言って、やわらかさを指で確かめて渡してくれるその度に、私はどきっとする。何度聞いても、彼女が「アボガド」と言っているようにしか聞こえない。手書きの値札には「アボカド」と書いてあるのに。私の耳がヘンなのだろうか。旦那さんはどう思っているのだろうか。アボカドを買いにいくと、いつも彼女が接客してくれる。だから、彼が「アボカド」と言っているのか「アボガド」と言っているのか、私は知らないでいる。

そのクリーニング店で支払いをするとき、金額と「私であるはずの名前」がレジスターの液晶部分に現れるそのとき、私は黙ってそれが右から左へ流れていくのを見送る。
最初の登録の時点で、彼は失敗した。私の下の名前は1字余計に登録されてしまった。初めて見たときは思わず笑いそうになったけれど、なんだか面倒に思って訂正しなかった。緑色に光る、私に近くて、私ではない名前。
彼はそのヘンな名前が流れてきて何も思わなかったのだろうか。それとも、ユキキとか、アイイとか、マリリとか、彼にとっては普通の名前なのだろうか。私と同じように、そのクリーニング店で余分な1字を持っている人が他にもいるかもしれない。
1年半も経った今、私はその名前に慣れてしまっている。












夜の散歩は楽しい。今日のぬるい風に驚く。寒さはどこへ?
久しぶりに写真を撮ってみたらやっぱり、その場所にたどり着く!



今日のメモ
・「冒険者たち」>>「お茶漬けの味」>「眠狂四郎殺法帖」「タロットカード殺人事件」「私がクマにキレた理由」
・ライゾー!シムカスー!
・「ママがプールを洗う日」←近々本棚へ並べること。すごい好み。